研究開発

試験体制

研究開発部門では、人の健康や地球環境の保全に配慮した表面処理技術について、重要課題として取り組んでいる他、あらゆるお客様のニーズにお応えできるよう、新しい塗装材料や技法について研究すると共に、既存技術における手法の組み合わせや他分野の応用を含め、魅力ある塗装製品の開発に取り組んでいます。
塗装の出来栄えと特性は、求められる用途に応じて耐候性、耐食性、耐薬品性などの試験を行い、初期値だけでなく持続性を評価することによって信頼性を確認しています。

  • 碁盤目試験
  • 耐おもり落下性試験
  • 耐溶剤性試験
  • 曝露試験
  • キャス試験機
  • 促進耐候性試験機
  • 光沢計
  • 色差計
  • 膜厚計

独自の塗装技術の研究開発

新しい塗料や塗装方法の研究、あるいは他分野の技術を応用しながら、塗装の特性を生かした美しさとその持続性を追及しています。

  • テクニカラー

    独自に開発した、木目調や石目調等の模様塗装。木目調塗装は主に高欄等の手すり部材に採用され、木材そのものの質感が評価を得ています。

環境負荷の低減

環境保全に向けた研究も積極的に実施しています。

  • VOCの削減

    光化学オキシダントの原因物質とされるVOC(揮発性有機化合物)を排出しない塗装方法として「粉体塗装」が注目されています。弊社は平成8年よりエクステリア建材製品を中心に粉体塗装に取り組んでいますが、近年はビル建材製品への採用が増えており、自社内の性能試験及び研究、業界団体との連携を経て、積極的に対応しています。

  • クロムフリー化

    発ガン性物質の一つとされる六価クロムの削減が世界的潮流の中、代替する前処理として陽極酸化皮膜やクロムフリー化成皮膜という方法があります。弊社は平成18年より車部品を中心にチタニウム系またはジルコニウム系薬剤を使用し、クロムフリー化に取り組んでいます。ビル建材製品への採用についても、粉体塗装と併せ積極的に対応しています。